2012年4月27日

ソーシャルレンディングAQUSH(アクシュ)と流動性リスク



つい先日、ワールドビジネスサテライトで取り上げられていたAQUSH(アクシュ)という個人ローンに投資する金融サービスを提供するサイト、番組は作業しながら見ていたのでサイト名だけメモって後日、公式サイトを見てみました。

一見、サブプライムローン商品の似たようなものかと思いましたが投資ガイドのPDFを読んでみると、非常に簡潔な仕組みなのでおもしろそうと感じたのですが、読みこぼしがあったのか不明点が・・・。

現金を出資金に変える方法は分かるのですが、


  • 満期時以外で出資金を強制的に現金に換えるプロセスがあるのかどうか

  • 満期になるまでの期間

が良く分かりませんでした。

ということでAQUSHに問い合わせたところ、


  • 満期を迎えるまで分配金以外の出資金は出資者の操作で現金化することはできない

  • 満期になるまでの期間は基本3年間

とのことでした。サイトかPDFのどこかに書いてあったのかもしれませんが、自分の場合は問い合わせるまでは分からなかったわけです。

信用リスクについては問い合わせるまでも無く良く分かりますが、うっかりすると流動性リスク(専門家でもないのでこの言葉が正しいかどうか断言できませんが広い意味で捉えてます)について曖昧なまま出資する人もいるんじゃないかと思います。特に小額のお金で取引できるので若い人がホイホイっと出資して気づいたら必要以上の固定資産が出来上がっていた・・・、なんてこともあるんじゃないでしょうか。
それにPDFでは分配金を再出資することについてしっかり書かれていますが、これまた3年縛りの繰り返しになるかと・・・。高い利回り、最近耳にタコができるくらい聞かさせられる”ソーシャル”を強調するのは良いですが、なんか説明(表示の仕方)に引っかかるものがありました。やはりマネーゲームは捨て銭でやるか、システムを真剣に精査しなければできません。

で、こんなサービスもあるのかと興味本位で口座開設を申し込んでみました。まぁ、所詮利殖など望んでいないので小口取引でどんなものかを観てみたいと思います。

ここまで書くと新興のFX企業の取引システムもかなり疑問点があるのが頭に浮かびます。


流動性リスクとは
流動性(りゅうどうせい)とは、経済学的には、投資商品などがいかに換金しやすいか(交換しやすいか)を表す言葉。流動性が高いという場合は換金性が高いという意味になる。例えばすぐに現金化ができる普通預金は流動性が高いが、土地や不動産など換金まで時間がかかる投資商品は流動性が低いと表現される。 (続く)






2012年4月3日

「キラーエリート 極秘諜報部隊ISA」 特殊部隊の参考書



メジャーな特殊作戦部隊の活動についてかなりマニアックな知識を得ることができる本でした。米軍が何で(見える部分、見えない部分で)あんなに大暴れできるかについて知ることができると思います。ただでさえ極秘とされる特殊部隊をサポートするISA(情報支援隊”アクティヴィティ”)というさらに極秘な部隊の実録記です。最近の話ではサダム・フセイン捕縛、イラク戦争、アフダニスタン戦争の話もあり、普段見るニュースの裏にはこんなことが起きていたのかと思わせるものです。秘密作戦の話ばかりなのでどこまで本当なのかは知るすべもありませんが・・・。

個人的には映画「ブラックホークダウン」でも描かれた「モガディシュの戦闘(ブラック・シーの戦い)」についての記載が興味深かったです。マーク・ボウデンの原作も読みましたが、意外なこと(狙撃兵のことやら)が書かれてあったり、よく分からなかった部分も現場で何が起こっていたのかがあっさり書かれていました。あと、昔の携帯電話を遠隔地から勝手にいじくるとかなんか凄いことが書かれてたりします。秘密作戦により後々米国がもたらした負の部分については触れていませんが。

と、ここまで書いてなんですが”特殊部隊の参考書”と題に書きましたが、アマゾンのレビューにもあるように、ある程度冷戦史(西側諸国の反共活動)と特殊部隊について知識が無いと何がなにやらといった内容かもしれません・・・。最近CIAの仕事術みたいな本が出てきてCIAって日本でどのくらいの人が知っているのだろうと???と思ったりしますが、この本ではCIAやらデルタフォース、SAS、Devgruとか出まくるのでそこら辺のこと、危険な国の中で極秘で何が行われているかといったことに興味がある人なら是非おすすめです(この本ではCIAは叩かれたりしてますが)。巻末に分かりやすい用語集が書いてあるのでそれを読んでから本文を読んだ方が良いかもしれません。

最近、軍事系特殊部隊とかリアル兵器がゲームや映画に出てきたりしてやたら大暴れしてたりしますが、現実世界ではその前段として諜報任務や人身掌握を行う特殊部隊が活動しているということを知るにも参考になる書です。

あと、現代の戦争・対テロ作戦でも電子からだけでなく、人からの情報も依然強力ということもよく分かります。まぁ、これは日本の公安当局もやってることですが。現代戦はハイテク戦争ってイメージが大きいかもしれませんが、日常の影で人対人の戦いがその成否を決めているのでしょうね、多分。ビン・ラディンも機械に頼らなかった(頼れなかった)からあれ程まで長く逃げ続けられたみたいですし。
(生活臭い話で言うとオフロードバイクの情報はネットとか雑誌より直接人から聞いた方が何倍も有益な情報が得られるってのがあり、少し投影してしまいます。)

※キラーエリートって検索したら映画のサイトが出てきてびっくりしたから書いてみました・映画の方は全然関係ない内容でした(当然か)


キラー・エリート 極秘諜報部隊ISA (集英社文庫)