元々、”植物を育てる”ということは小学校のころカイワレ大根を育てたのと、東京にいた頃、特に何も考えずにハイドロカルチャーで育てる小さな植物を家に置いていたくらいで全然興味の無いことでした。それが今では種から育てることに情熱を注いでいます(若干誇張)。
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ほったらかしにしてたらめちゃくちゃ巨大になったアニス |
人生とは分からないものです。ちょいと前に歯医者で植物の種をもらったのを皮切りに何か意地になってずぶずぶと”植物を種から育てる”ことにはまっていきました。自分の場合、植物を”眺める”ことより”育てあげる”ことが妙に面白かったのです。これについてはあまり座学的なことはせず、種苗屋の人等に直接話を聞いて、それを参考にして色々試していました。といっても気の向いたときに作業していた程度ですが。しかも今は水遣りは機械任せで自由放任主義です。
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ワイルドベルガモット・根元に伸びている黒い線が自動給水ライン |
自分は基本的に種から育てています。これがなかなか面白いんです。発芽してから立派に大きくなるまでトライ&エラー&トライで、いつの間にやら少し変わった菜園造りをしていました。現状の環境下でどの植物をいかに育てるかってのは筋道だって考える方には結構面白いんじゃないでしょうか。あと、なんと言っても生みの親ではなくとも育ての親として育っていく植物を見ているとなんかやりがいがあります。苗からではなく、種からなので立派な育ての親です。苗から育てるのは楽だと思います、発芽してからが難しいということが身にしみました。ですが、種からだと何回でも大量に育てることができます、おまけに安い。
と、こんなこと言ってますが、
今の安定状態にさせるまでに20種以上の植物を文字通り根絶やしにしてきました。おかげで自分でも育てられる種類が良くわかりました。全滅した種に合掌。
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ストロベリーキャンドル・自分でも適当に育てることができたのでプレゼント用とかにいかがでしょう |
最初の作業だけやればあとは大して手間のかからない菜園造り、ベランダでも十分できるのでやってみてはいかがでしょうか?ペットは変えないけど何か育てたいって方にもお勧めです。なんと言ってもお金があまりかかりません(工具とか買うなら別ですが)。あわよくば食材も調達できますよ。
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ガジュマル・ダイソーで買ったものなんですが容器を変えれば10倍以上の大きさに育ちました |
でもって潅水システムを作ってやれば普段やることはあんまりありません、多分育て方として間違っているとは思いますが・・・。まぁ、マニュアル通りにやらなくても植物は育てられるってことで。
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セントジョーンズウォートとキャラウェイ・見ての通り間引きしてません! |
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シルバーリーフとワイヤープランツ・こいつらは若干お客さん待遇(実家からもらってきた) |
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シソを育てていたつもりの鉢ですが勿忘草の花のような・・・ |
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日陰にもプランターがあるのですがカオス状態・・・ |
最低限、必要なものは、
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最初はこんななめた感じでした、豆腐の容器です(笑) |
だけです。全部百円ショップで揃います。最初自分は植物育てるのに金をかけるほどでもないと考えていたので、スコップは牛乳パックで自作、鉢すら豆腐の容器に穴を開けて代わりに使っていた始末です。
もっと確実に且つ、安上がりにするなら百円ショップで売っている植物を大きな透明な容器に移し替え、ハイドロカルチャーで育てる方法があります。水遣っているだけでめちゃくちゃでかくなります。土も使わなくて衛生的。
種はホームセンターで沢山売ってますが、はっきり言って葉物以外はやらない方が良いと思います。ハーブも欧州近辺原産のものですので結構難しいです。でも少なくともワイルドベルガモットとレモンバームはタフだったので難しくないと思います。あまり聞きなれないハーブの種はネットや種苗屋で購入できます。
もうちょい発展的にさせるとうちでは、
- 加工用具(はさみなど)一式
- 軍手
- 種保管容器(食品用の密封容器)
- 電動ドリル(バイクの整備等に使ってた)
- 半田ごて
- 閉所でも使えるのこぎり
- 畜圧式噴霧器
- 水遣りタイマー
- 小バエ捕り
- 潅水用各種アタッチメント
- 潅水用分岐アダプター
などと一気に増えますが、これは末期的なもので最初は当然必要ありません。ですが、軍手やはさみは菜園専用に一式をすぐに取り出せるように配置しておくと良いです。小バエ捕りは培養土を使う際に出てきてしまう小ハエを取るためのものでこれまた百円ショップのもので十分です。肥料は使わなくても育ちます。自分は食べるために育ててるわけではないので育つままに、水だけ遣っています。
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貧者の核兵器・水遣りタイマー |
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給水ラインの一種・先端を鉢に刺しておく |
ここでお勧めしたいのは畜圧式噴霧器です。普通、植物の水遣りといえばジョーロなんかをイメージしますが、畜圧式噴霧器の方が楽です。霧状に水を出せたりしますし、バッテリー要らずのものなら安い、蛇口の無いベランダで役立つ大容量となかなかの逸品です。ホームセンターで売っています。
自動潅水システムは元々、長時間、家を空ける際どうしたものかと考えていた時に導入したものです。大阪はコーナンというホームセンターが多いのですが、そこが発売している水遣りタイマーは安価(4000円くらい)でそれを見つけて購入し、使用しています。もっと高いものがありますが、これで十分です。ていうかそもそも自分で水遣りすれば何の問題も無いのですが・・・。しかしこの潅水システムのコーナーは本当に沢山の水遣りアダプター、コネクター、アタッチメント、ホースがあり、ちょっと複雑な経路にしようとすると頭がこんがらがりました。この自分用の潅水システムの組み合わせを考えるのもまた面白いものです。
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給水システムは色んなアダプタがあります |
一番悩みどころと思われるのが土作りです。条件が良い所では適当で良いかもしれませんが、基本的に排水性やphを考えて作らなければなりません。でも基本的な素材はいちいちダイソーで揃います。土の袋の裏に配合表が載っているので基本的にその通りに土の素材を配合します。自分のとこはハーブが多いので排水性・通気性重視のフカフカの土にしています。
あと、種苗屋さんで教えてもらったテクニックでプランターに穴を追加して通気性を良くさせてます。樹脂製のプランターなら半田ごてで底を焼ききったり、電動ドリルに穴あけビット(これまた百円ショップで売っていた)を取り付けてボコボコに穴を開けます。で、スカスカになった底面に網戸用の網を敷いて作業完了。ここら辺のダイナミックさに男のベランダ菜園の真価を発揮させます。まぁ、普通はテラコッタを使うんでしょうけどね。
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土作り・最初はスコップは自作でした |
ハーブ作りの本なんかにはポットや間引きのタイミングについて書いてますが、そんな手間かけなくても育ちます。
プランタにふりかけの如く種をばら撒いておいたら強いものだけがグングン育ってきます。最初はマニュアル通りにやってましたがめんどくさくなったんです。ここら辺が最初書いたこととなんか矛盾してますね!
- 機械化されシステマティックな水遣り
- ダイナミックなプランター作り
- 種をぶちまけて放置
- 枯れても気にしない、バンバン種を撒く
・・・といったところが表題の由来となるでしょうか・・・。
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プランターの加工では半田ごてが使えることを発見 |
まぁ、変わった品種を一種類でも育て上げるとなかなか良い気分になるので、種から育てる菜園はちょっとおすすめです。ただ、育てすぎには注意です。乱雑な菜園は心を乱します(笑)。
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バイク整備用の電動ドリルも動員 |
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