2013年7月30日

映画「ミリオンダラー・ベイビー」 心に残る最期の言葉

北野監督の「キッズ・リターン」の続編(?)が出るみたいですね。この映画が大好きな者としてはハッキリ言って”続編つくらないで!”って感じですが。あの名シーンである最後の台詞と主人公二人の笑顔でもう十分っす。それぞれの道で大失敗したけどまだ人生終わってないという締めであの物語はスパーンと終わってるからこそ名作と思ってるんですが・・・。自分も経験しましたが失敗・敗北・挫折というテーマは、その後もう一度立ちあがれば最高の経験なのにもうちょい注目されるべきだと思います、失敗学みたいに。

っていきなり表題と別の映画のことを書いてしまいました。で、最近「ミリオンダラー・ベイビー」って映画を観たんです。なんで「キッズ・リターン」のことを書いたかというと”ボクシング”という共通点があるだけです。

「ミリオンダラー・ベイビー」のあらすじをもの凄く端折って書くと、クリント・イーストウッド演じる渋い老練なトレーナーが貧困層の遅咲き女性ボクサーを育てていって順調に進むと思いきや、ドン底の憂鬱な展開になるといった話です。自分は知らなかったのですが、結構有名な映画らしいので感想は他のブログの記事にお任せして、自分なりに心に残ったシーンについて書いてみます。思いっきりネタバレありますが、映像で観るのとは全然異なりますのでそこらへんはご容赦を。

ラスト近く、マギー(ボクサー)が自殺を望んでいる中、フランキー(トレーナー)がロッカールーム(?)で薬をバッグに入れるシーンでそれを見たエディ(ジムの雑用係)がかけた言葉(正確に覚えていないので大体の意味です)。

”多くの人が掃除とか皿洗いして、人生の最期に「チャンスは無かった」と思う” 
”だがマギーは違う、「やれるだけやった」” 
”俺もそう死にたい”

マギーはとにかくボクシングしかなくて、ボクサーとして結果的に成功しました。どんなスポーツでも同じでしょうが、プロとして華やかなステージに立つのはほんのごく一部の選手だけです。ボクシングしかないマギーにとってリングで活躍できたことは目的を達成したと言って良いと思います(もっと闘いたかったという台詞もありましたが)。だからこそ上記のエディの台詞や最期のシーンでマギーが笑顔の後に逝くといったことが描かれたのでしょう。

上記のシーンは凄く心に響きました。いや、別に社会的な成果を出したいとかではなく、人生の最期に”自分なりに頑張ったのでオールOK”って思えれば、どんな人生でも良い人生と思えるんじゃないかと今は思ってます。あの時あれをしたかった・・・なんてできれば思いたくないかな~と。勿論、無理なものは無理と分別をつけた前提で興味があれば色々トライし続けたいものです。
まぁ、元々、興味があればとりあえずやってみる、行ってみる的な人間なので結果的に浅い人間になっていますが(笑)。ここら辺は映画のマギーのような人とは違いますね、マギーは一つのことをやり通して(恐らくある程度の)満足を経験したのに対して、自分は未体験だけどできるだけ色々経験して、経験・視野を広げたいって感じです。世の中、楽しそうなことは沢山ありますし、せっかくの一度きりの人生ですし。当然、一つのことをやり遂げることも素敵だと思います。でも、私のような凡人がスペシャリストになるイメージはつきません。スペシャリストのキツさは身内からも十分聞いております。仕事でも趣味でも一定の高度なレベルに達するって本当に凄いことだと思います。どんな世界でも上には上がいますから(しかも誰も知らないような人が物凄い経験と技術をもってたりしますし)。

でもやはり上述の通り、最期は”やれるだけやった”と思いたいですね。
人間いつ死ぬか分かりません、たまにはちょこっとこういうことを考えるのもアリと思います。
でも考えるのはそのくらいで、若い内に老後の人生まで考えるのはどうかと思います。誰の言葉か忘れましたが”老後のことを考える人、それが老人だ”という言葉もありますし、大体そんな先の世界、世のシステムがどうなってるか分かりませんし。周りからなんと言われようが自分のペースで目の前の”やりたいこと”に目一杯取り組み続けられれば良いですね。

あと、感想を少し。「ミリオンダラー・ベイビー」は悲しいお話ですが、最後の最後まで見ると最悪な話ではないと思います。マギーの最期のシーンやフランキーらしき人物が静かなところに行ったという描写、デンジャーが戻ってくるところを見れば、少しは救われました。

ラストが最悪レベルといったら有名どころですが映画版「ミスト」とか「ダンサーインザダーク」とかの方がキッツイかと。あぁ、「バトル・ロワイヤル」とかも最悪ですね、わけ分からん続編も作られましたし。中学生でその後全国指名手配ってどんだけハードモード突入なんでしょ。

2013年7月15日

HDR-AS15でオフロードバイク・林道走行撮影

右脚のリハビリがだいぶ進んできたのでオフロードバイクのリハビリもそろそろ・・・と、某林道へ行ってきました。今回はいつもバイクテクの教導をしてもらってる方と一緒に超フラット林道です。何せ、まだ右脚のリハビリはまだまだなので絶対何が何でも転倒してはいけないので安全走行できる所で林道ツーリングです。えっ?転倒したくなきゃ未舗装路行くなって?まぁ、武士は据え膳食わねば武士の恥ってヤツです、なんか違いますか。

で、今回もとても面白い新兵器・アクションカムHDR-AS15のお試し撮影です。これが大きな目的でもあるんですがね。

オフロード師匠は新たに公道仕様WRレーサーを
手に入れたそう・・・
山の奥はいつ行っても涼しい、行動範囲が広いのがオフロードバイクの良い所です。同様の理由でチャリもマウンテンバイク派です。途中、ちょっとした崩落箇所がありましたが特に問題はありませんでした。セローは相変わらず元気です、オイル漏れしてるけど。

今回はゴーグルのストラップにカメラをマウントしました


動画は1080p、60fpsで撮ってます。情報量が大きすぎるのか、Youtube上でデフォルトの360pとかで再生すると画質がめちゃくちゃ荒いです。HD画質に設定を変えて(歯車アイコンをクリック)観ていただけるときれいに見ることができます。今回は字幕解説付きです。やってみると良くわかりますが、チルトアダプターをつけてカメラ全高が高くなって、さらにゴーグルのバンドが緩いと横振動によって防水ケースがヘルメットにしょっちゅうぶつかり、カタカタ音が鳴りまくります。防水ケースではなく、スケルトンフレームを使用して軽くする、チルトアダプターは使わない、バンドはきつめにするといったことが対処方法ですかね。

特にカメラ本体の横揺れはすごかったみたいで後ろを走ってもらったオフロード師匠からも指摘されました。ここは素直に最初から付属している球面用接着マウントベースを使った方が良いかもしれませんね、ボールヘッドシューというカメラパーツを使えば角度調整も自由ですし。ただ、一度ヘルメットにつけると場所を変えることができないのが難点です。ここはデジカメ吸盤君の出番でしょうか・・・。

あと、これは後で気づいてびっくりしたんですが、この後、防水ケースのレンズが曇ってました。指から付いた汗かなんかがケース内で気化した後、走行中に冷やされてレンズに付着してしまったのでしょうか???ケース内の状態のチェックも大事みたいです。

意外に録音性は良いみたいですね、標準の防水ケースに入れて撮影していたのですが、動画の途中で野鳥の鳴き声が聴こえます。

いやー、やはり走行動画はアクションカムが楽ですね、そして面白い。で、拡張アクセサリーと従来からあるカメラアクセサリーを組み合わせることによってマウント方法が色々考えられるので、リアカメラにして撮影、走行フォームの確認とか色々アイデアが出てきます。

ちなみに編集していない生の動画はめちゃくちゃきれいです。フルHDで60fps撮影できるHDR-AS15は画質的にもお勧めです(コンツアーとかで60fps撮影すると解像度が低くなる様)。ただし、ファイルサイズはめちゃくちゃ大きく、再生にはそこそこパソコンのマシンパワーが必要になりますので、編集となるとなおさらです・・・。パナソニックの新型アクションカムHX-A100も画質は良いみたいですが、独特の形状をしてますし、拡張性にまだ疑問符が付きます(今のところ拡張アクセサリーがとても少ない)。特にカメラと操作部が有線でつながり、別々の場所にマウントされるHX-A100はヘルメットの着脱時とか少しめんどくさいのでは思ってしまいます。

走っているより色んなことを喋っている時間の方が圧倒的に長い初夏の午後でした。