2014年2月4日

マウンテンバイクでスノーヒルクライム

こんにちは、前年の”今年の一文字”は”輪”でしたね。自分にとっても”輪”が大きかった年でもありました。で、今年も”輪”ネタが多くなりそうです。んで”輪”なネタから・・・ってこのエントリで言う”輪”は自転車の輪です。
自動二輪によってガラスの膝になってしまい、リハビリとして手動二輪(自転車)に力を入れて乗り始めたわけですが、もともと自転車は好きだったものでハードテイルMTB(無残に盗まれる)、フルサスMTB、そしてロード、普段乗りMTBのチューンアップとずぶずぶはまってる感じです。原点回帰ってやつでしょうか。

登れそうなら登る、ただそれだけ
秋になったらマウンテンバイクで色んなところを行こうと思ってたのですが、夏の登山で無茶をしてしまい、まだ本格的にダートを走ってませんでした。そしてそろそろ良いかなと思い山へ。マウンテンバイクを買ったばかりの友達と一緒だったため、メリダ・ONE-TWENTY 500と共に京都北山の未舗装林道コースでまったりライドを考えていたのですが・・・。

途中まで車
雪・・・。また一昨年の薬師岳登山の”まぁ、まだ雪は積もってないっしょ!”というノリで行ったら「めっちゃ雪つもっとるやん・・・」という誤算をしてしまいました・・・(とはいえ山は登りましたが)。
しかしいかなる状況でもマウンテンバイクは楽しめるもの。そしてこのような状況こそボルテージが上がるもんです。というわけで雪中ヒルクライムを始めました。

白地に黒が冴える、体は最高にホットです


この時の模様を撮影しました

動画はいつものソニーのアクションカムHDR-AS15と防水サイバーショットで取りました。HDR-AS15の標準マウントを自転車ヘルメットにとりつけるのは結構不安定なので接着剤で補強してます。
そろりそろりと進むのですがこれが難しい、いやホント。登りの傾斜が強いところでは下手にペダルを踏むと後輪が空転、雪の塊に突っ込んだら転倒、というかまずスタートの時点から難しいんです。安定状態(=前進)に持ち込むだけで一苦労、すんなり車輪が回らないから最初の一踏みの時点でバランスをとらなきゃと自転車のコントロールを試される感じです。また、悪路の基本であるスタンディングなんてする余裕が全然無いのでテクニックの無い自分にはちょっとした雪の塊を踏んづけるだけでコントロール不能、停止・・・の連続です。ジムニーか作業車がつくった轍をトレースしながら進んだのですが、轍のラインから少しでも離れるとバタン・・・。雪山はオートバイなら何回か走ってますけど自転車では初めてでした。オートバイなら力技が使えるのですが自転車だと登ることが本当に難しい。

このゼロスタートが難しいんですねぇ
しかし、これは面白い、とても面白い!バタンするたびに”アカーン!(宮川風)”と、何回も叫び続けつつも、一番低いギアで地味に登っていく、無理なところは無理で押していく、実にマウンテンバイクらしい遊びです。でもっていやがおうにも腹回りの筋肉を使い、丁寧なペダリングをしないと進まないというのは結構特殊な自転車トレーニングになるのかなと。なによりこの行為のアホさ加減が良いですね、途中に出会った登山パーティーの方々に面白そうな目で見てもらえました。
あまりに発進に苦戦するので、途中から思いっきりサドルを下げたら結構安定して発進できるようになりました、ここまでくると登りでも重心を下げることを優先した方が良いみたいです。

友人のMTBは納車された当日だったそうな・・・しかしこれこそMTBの使われ方
なんとか峠を目指したのですが、途中から轍がなくなってその時の装備(防水装備無し)ではこれ以上進むと衣服がずぶ濡れでえらいことになりそうだし、時間も遅かったので引き返すことにしました。
もちろんここからは下りなのでスノーダウンヒル状態です。しかし、本当の面白さはここからだったんです。

よくまぁ登ってきたなといった感じです
下りはうって変わって凄まじく爽快に走ることができました!大したスピードは出してませんが、雪の上を自転車で下っていく非日常的な面白さはなかなか文章で伝えられません・・・。

最近はスポーツ自転車というとロードとかクロスですが、マウンテンバイクも良いと思うんですね。とは言え、昔は手が出せるスポーツ自転車といばMTBだったようなので食傷気味といった感もあるのでしょうかね。ネットや書籍の情報量もロードは凄いですし。ただ、スポーツとして自転車やるならと、理論的にマウンテンバイクよりロードを勧めている書籍などがありますが、現実で考えると?な部分もあります。安全性と堅牢製、自転車への適応のし易さ、そして何より日本の道路交通環境を考えるとMTBは全然アリだと思います。MTBは舗装路も結構走れますしね、むしろロードよりワイドでローよりのギアセッティングだったら遅くても峠は大体登れます、ひたすらペダルをクルクルしなければなりませんが。ただ、未舗装の山道を走るとなるとそこに至るまでが大変というデカイ要素がありますが・・・。

まぁ、MTBは冬でも雨でも泥でもどこでも楽しめるので個人的にはお勧めです。なんといっても服装とか適当、気軽に乗れることが良いです、富士見パノラマではジーパンでAコース走ってた人もいましたし。機材もMTBの性質上、ロードほど厳密なセッティングは必要ないと言うのも良いですね。ロードであれこれ考えるのもまた楽しいものですけどね、エクセルでごちゃごちゃ計算してパーツくっつけるとか。
最近は色々な事情が重なって買ったロードの割合が大きいです。ロードはまだまだ分からないことだらけなので目下勉強中です。

最近お世話になってるケストレルさん・よく見るとおかしな部分が・・・