2014年11月14日

スズカ8時間エンデューロの適当な解説付き動画

サイクルロードレースファンの皆さん、こんばんみ!今年もやってきました、自転車山岳好きの地獄”秋~冬”。100日間、もちろん、適当にラストまで記録します。
※参考:パリ~ルーベの番組放送冒頭部分

あっ、まだ秋ですね。去年は秋が無かった感じなのでそんなノリでした。
今週末はスズカ8時間エンデューロ秋SPが行われますね。友人が参戦するとのことなので、今年エントリーした春SP2014の6時間ロード・ソロの走行動画を見てました。せっかく撮ったので感想を交えた動画を今更ながら、Youtubeにアップしたので参考になればと思います。同じレースの走行動画は他にいくつもアップされてるので字幕解説つきにしました。一周目のスタートからラストまでなので雰囲気が伝わればと。
ちなみにリザルトはトップから全体の四分の一あたりでした。ロードに乗り始めて7ヶ月くらいの頃なのでかなり勉強できました、まずまずの順位だったのも純粋に嬉しかったです。そして間違いなく今年一番苦しかったレースでした。強風のせいか、去年のフルサスMTB(笑)8時間ソロより相当きつかったです。ラスト一時間は何度、脚を止めようとしたことか・・・。上位の方はバケモノですね、アシストの協力とかあるでしょうけどホントすごいですわ。



撮影はハンドルにミノウラのマウントで取り付けたアクションカメラで行ってます。ソニーのアクションカメラはAS30V、AS100V、AZ1と新型が出ておりますが、私は廃盤となったHDR-AS15で撮影してます。画像品質が良くなり、さらに小型となったAS100V、AZ1が欲しいですがそんな予算はありません。(補足:車両規定ではカメラ搭載禁止とは明記してないようです)

自転車にカメラをつけて走行動画を撮るのはプライベートで行うだけでも面白いです。ただ、マウントの方法、撮影の方法にこりだすと泥沼です。特にソニーのアクションカメラは電子手振れ補正があることが良くも悪くも悩ましいです。電子手振れ補正の機能は素晴らしいのですが、動画の画角と解像度が下がり、画質も荒くなります。60fpsとか4Kとかが撮影における普通の選択肢になると頭もハードディスクもパンクしそうです。Youtubeは60fps動画の再生に対応するようになりましたが、人間の目では30fpsあたりが動画として自然に見えるということも見たことがあります。ということで考えるのはもう辞めようかなと思います。

しかし実際、大した動画も撮ってないのにあれこれ試したくなるのがアクションカメラかなと思います。登山の時、試しで帽子にAS15をくっつけて電子手振れ補正を使ったらとても奇妙な動画ができたこともありました。
二輪に直接アクションカムをマウントすると動画のブレが気になります、自転車だと、ヒルクライムでダンシングなどで車体が大きく揺れる場面なんかで酔いそうな動画になります。ですが、画角が広くてブレがあった方が臨場感があるという意見もあります。コツとして車体の一部を映り込ませるとブレの不快感が下がるそうです。やはりヘルメットマウントが無難ですが、かなり不恰好で長時間、左右の片方に装着すると首が一部だるくなったりするデメリットがつきまといます。
マイクロソフトが開発中というハイパーラプスが実用化されればと思いますが、調べるとかなり複雑な技術のようですね。
しかし、アクションカメラを思い切って購入するまでに行っていたバイクの走行動画撮影のあれこれを思い出すと懐かしい。コンデジをヘルメットに吸盤で付けたり、ハーモニカホルダーを使ったり・・・。

参考までに当時の撮影条件を書きます。現行機ならもっと画質が良くなるかと。

使用カメラ:ソニー・HDR-AS15
撮影モード:HQ
解像度:1920×1080
フレームレート:30fps
画角:170度
手振れ補正:無し
ハウジング:無し(スケルトンフレーム使用)
マウント:ミノウラ・VC-100M
マウント位置:ハンドルバー中央部

2014年11月3日

自転車レースについて

元はと言えばレース志向ではなくリハビリ志向


ーホビーレースと言えどレースはとてもキツイ、でもまたやりたくなる。

2年前に私はオフロードバイクで山道を走行中、転倒、内側側副靭帯と前十字靭帯を切り、手術&入院というハメになりました。幸いスポーツ整形外科にとても力を入れている病院でみっちりリハビリを受けることができ、またリハビリ担当の理学療法士の方々、他のリハビリ患者の方々の治療への熱心な取り組みのおかげで治療のモチベーションを高く保つことができました。ですが個人的に最終的には、リハビリは個人の”元に戻る”という執念とも言える感情が大事だと思います。

膝の手術の後、入院中に改めて見た負傷した脚の衰弱ぶりにゾッとしました。健常な脚に比べて太ももの部分が本当に細い。気持ち悪いくらい細い。筋肉の盛り上がりが一切無いんです。なんでこんなことになったかというと手術の順番待ちで負傷した日から手術日まで間が空いて、その間、松葉杖や装具を使っていたため、力を入れられない右脚の筋肉が弱体化したからです。そこから新たな運動への係りが始まりました。

このエントリの表題に沿うと端折らざるをえないので一部道筋は省略しますが、リハビリ中、最初に許可された運動が自転車でした。本当にヒョロヒョロになった右脚、趣味の一つの登山はそのままではできません。なので脚の筋肉をつけるためになかばがむしゃらに自転車に乗ってました。元々、自転車は好きで昔は色々遠くまでサイクリングしていたので、そのこともリハビリとしてのサイクリングの加速要素だと思います。
その後、ひょんなことでマウンテンバイクで参加した秋に行われる鈴鹿エンデューロ8時間ソロで”本気で参加するレースはメチャクチャ面白い!”と実感し、早く次のレースに出たいと思いました。そして紆余曲折あり、ロードバイク(ロードレーサーの方が正確な名称ですが、分かりやすく以降この言葉で)を買いました。

レースに参加することによって得られたモノ


人それぞれ自転車に対する見方は当然違います。当初、自分にとってロードバイクは競技に使ってなんぼというイメージがありました。気楽にサイクリングなら既にマウンテンバイクを持ってましたし。
その想いで次のレースに向けてひたすらロードバイクで山を走ったり、関連書籍を読み漁ったり、レースを念頭にロードバイクのカスタマイズをしたりと冬の間、色々な準備を行いました。夏の登山で膝を痛め、趣味としての運動は自転車しかできなかった時期でもありました。幸いロードバイクに乗る友人が複数いたので一緒に走ったり、ロードバイクのことを色々教えてもらうこともできました。そしてレースシーズンに入り、全8戦に参加しました。

趣味としての自転車で得られるものはこれまた人それぞれです。
自分の場合は、

  • 山岳路走行、長時間の運動が苦にならない(むしろ好きなくらい)体力
  • 自転車の整備技術
     -色々なパーツを試したい時期は整備代がかからないことは大きいです
  • 複数の友人とのより深い関係
  • 自転車のより深い知識
     -無駄な出費の防止とか、人体・健康について勉強できます
  • 無心になれる時間
を得ることができました。

これは”レースイベントに参加する”ということが大きく影響していると思います。自分はどちらかというと追い込んでから力がでるタイプです。だからレースに出ると決心したらものすごく体が動きました。レースに出るからにはレースを楽しめるくらいの能力が欲しい、自転車レースのキツさは昔、参加したマウンテンバイクエンデューロで体験してます(色んなレースに参加した今でもマウンテンバイクのレースは及び腰です・・・)。やらない後悔よりやる後悔といった感じでレースの準備は本当に色々やりました。レースで完走の他にタイムとか順位の目標を設定すると過去のリザルトから今、どういう風に自転車に乗れば良いとか逆算して目標を設定し、新しいモチベーションができます。エクセル好きな自分はレースを想定した走行距離の目標とか改良したい部分のパーツの比較表、ギア比の計算などエクセルに纏めたり、加えてガーミンコネクトを使ったりして楽しみながら走行距離を伸ばすということもしてました。

もうすぐロードバイクに乗り始めて一年ですが、知識と持ち物だけは一通り基礎部分をかなり速いスピードで押さえられたと思います。これもレースで思いっきり走りたいがために適えられたことです。またロードバイクに乗る友人が元々レースに参加していたこともとても大きいです、感謝感謝。

もしレースに参加しようとしなかったらどうだったでしょうか。上記の得ることができたもの全部得られなかったと思います。わざわざキツイ山道は走らない、山道を走らず平坦路を走ってたらかなりゆるゆるペースでしか走ってない(追い込むほど走らない)、ポジション・パーツは程々で良いので整備は店任せ、店任せにして出費が増える・・・そもそもロードバイク自体買わなかったと思います。スポーツ自転車を持っている友人はロードばっかりなので共に過ごす時間はそれ程増えなかったでしょう。友人とレースに一緒に参加できることはとても良い思い出になります。
そして後述する無心になれる(雑念が消える)時間というとても大切なことも得られなかったでしょう。

一般にスポーツ自転車に乗っていてもレースはキツそうだからと敬遠する方は多いと思います。お金もかかりますし、必要な時間も大きい。周囲の理解も大きな要素でしょう。ですが、趣味と言えど本気になれるものがあればそれはとても素敵なことだと思います。


心の積極的休養


自分はヒルクライムレースが好きです。ヒルクライムに参加するには山を登ってトレーニングしなければなりません。自転車走行において平坦路と山岳路は全く違うものです。山岳路の登りは自転車乗りに容赦しません。平坦と違ってペダルを漕がずに慣性で進むことができません、ペダルを漕ぐことを止めたら即停止です。レースでも肉体の限界やトラブルが発生したら自転車を降りて押すことはOKですができれば普通はそういうことはしたくないものです。
上り坂を登りきるまでどんなにきつくてもペダルを漕ぎ続ける・・・ものすごくしんどいです。しんどすぎて他のことは考えてられません。雑念なんて吹き飛びます。勿論、レースに参加しないけど山岳路を走る方はおられますが、自分のような弱い人間は”レースに参加する”という追い込みをかけて、結果、山道を走り、日常の雑念をその時だけでも払うことができる趣味を見つけられました。これって大きなことです。そして色々なレースに出た結果、分かりやすいくらい平坦路が弱いことが明らかになりました。だから少なくとも一人で走る時は平坦路でも必死です。
8時間、6時間のエンデューロ(耐久)レースをソロで走った時、最後の一時間なんて足とか他の部分が痛くて仕方がありません、でもレースなので無心とも言える状態で走ってました(ピットで休まないという目標があったため)。レースでなければそんなこと絶対にやりません。
自転車で味わったどの苦しさも終わった後はそのまま何とも言えない爽快感に変換されました。苦しければ苦しいほど爽快でした。体はボロボロ、でも心はスッキリ。変に聞こえるかもしれませんが、ボーっとすることができない自分にとって心を空っぽにできるのは自転車の上で必死になってる時だったりします。

新たな発見ができれば・・・


お金をかけてまでレースに参加したくないという方もおられます。ですがレースでは日常のサイクリングではまず味わえないものがあります。1秒でも速くゴールして上位を目指したいという想い、前を走っている走者を抜く快感、逆に抜き去られる口惜しさ、そしてレース会場の雰囲気といったものが普段と違う能力を発揮させ、その後のサイクリングの新しいモチベーションも出てくるかと思います。分かりやすいところでサイクリングコンピューターに普段出ない数値が表示されます。

スポーツ自転車を買ってレースに参加したことの無い方はいつか気が向いたらレースに出てはどうでしょうか?無理になったら簡単に休めるチームエンデューロならかなり気軽に参加できます。自分も全く練習無しで出たりしてました。オーバーペースに注意さえすれば大丈夫なものです。ホビーレースなんだから楽しみ方もそれぞれで良いと思います。ホビーレースにものすごい力を注いでいる人の気持ちが今はなんだか分かる気もします。

どこからかこのブログに辿り着いた、レースに参加したことの無いスポーツ自転車乗りの方に何か伝わればと思い書きました。また、ロードに乗り始めてちょうど一年の時の気持ちの記録としても書きました。もちろん、無心になれる趣味は世の中、他にも沢山あります。ここでは自転車にフォーカスしてみました。
当然、気楽にポタリングや、眺めるのが好きだからスポーツ自転車を買うだけという楽しみ方なども良いと思います。ただ、自分の場合はホビーレースによって得るものがとても大きかった事実があります。日本はスポーツ自転車の理解がまだまだとよく言われます。レース人口が増えて自転車文化がより繁栄し、そして自転車に興味の無い方とうまく共存できる社会がくればと思います。人口が増えれば最初はトラブルも増えるのでなかなか軽々しく言えるものではないとも思いますが・・・。


今年はヒルクライム4戦、クリテリウム2戦、エンデューロ2戦と、どんなものかと沢山レースイベントに参加してみました。来年はロードレースと富士国際ヒルクライムに参加したいです。あ、関西シクロクロスがあるかなぁ(しかし膝周りの筋トレが必要・・・)。